円錐角膜と強膜レンズのお話;コンタクトレンズが痛くて困ってませんか?

先日のブログで最後に言い逃げしましたが、続きです。

院長はコンタクトレンズもしっかり診ています。角膜に深い傷がついている場合角膜に感染すると、痛いわ涙出るわ見えなくなるわと、かなり痛い悲しい思いをするので3日間中止とか毎日使わないでとか、しつこく言います。

不便かもしれませんが、なんともない人に意地悪でコンタクトを中止させているわけではなく、皆様の眼の為を思ってのことなので是非守って下さい(^^)

急激に乱視や近視が進行してきた、眼鏡やソフトコンタクトレンズで視力が出なくなってきた方々の中には円錐角膜の方も混じっています。                   

対処として大抵はハードコンタクトレンズが使われるのですが、症状が進むにつれレンズの縁が浮くようになって痛みや傷、レンズがずれる等で困っている方々が少なくありません。レンズの丸みをいろいろ変えてみたり、多段カーブデザインを試したり、、でも角膜の変形にどうしても合わせられない場合があります。

眼を見開いたり急に眼を動かすとコンタクトがずれたり落ちたりするので、すごーく目を細めて伏し目がちで生活している方も多くいらっしゃいます。こんな風に、仕事だけでなく生活すら悪影響を及ぼすこともあるのです。

そこで閃いた(゜∀゜)!!技術の進歩は発想の転換を生みました。「レンズを角膜に合わせようとしても上手くいかないなら、いっそ角膜をすっぽり覆ってしまおう」という訳です。強膜レンズあるいはスクレラルレンズと呼ばれています。

当院で扱っているのはソフトコンタクトレンズくらいの大きさがあるハードレンズで、ミニスクレラルと分類されこれは既に海外では普通に使われるようになっています。

ミニとは言っても初めて見る人はその大きさにびっくりかも。レンズは角膜の外の白目部分で支えられ、レンズ内面は角膜に全く触れないので着けた感じ・接触感が全く違います。角膜をドームのように覆うのでどんな形状にも負けずに安定が良く、外れたりずれることがありません。風が当たっても乾かず痛くなりません。自転車だって眼を見開いて乗れちゃいます(ちょっと言いすぎかしら?)

 装用感はたいてい良好で痛みや圧迫感などを感じないという方が多いです。急に眼を動かしてもレンズのずれや無くすことを心配する必要がありません。このことはこれまで我慢しながらレンズを使ってきた人達にとって驚異的なことのようで、レンズを初めて入れて顔を上げた途端に、顔がほころび嬉しそうなお顔になる光景は感動的です。ストレスが減り生活そのものが変わったと言って貰えたりします。

そうそう、海外では角膜に異常がない人にも使われ出していて、風から眼を守るためにハリウッド映画のスタントにも使われました。

今まで良いことしか言ってないようですが、これは魔法のレンズではありません。1回試したら全ての人が見えるようになる!なんて、言い切るつもりは毛頭ございません。

角膜に載せるレンズに比べれば処方にはかなり時間と手間が掛かります。何度も通う必要があるし、付け外しの練習も必要だし、普通のレンズに比べると高額です(それぞれの形で適応するレンズもいろいろあり、ものにより価格は変わるため、いくらとは言えませんが)また使うにつれてレンズの馴染みが変わるので微調整が必要だったりします。

『円錐角膜でいろいろ本当に困っている方』や『円錐角膜手術前にもう少し解決策を探している方』には一度こんな手段もあると言う事を知って戴けるとお役に立てるかな、、、と思いご紹介させていただきました。でも、とにかく、普通のレンズと違い、時間は非常に長くかかります。

なので、ふらりと来院されず、必ず電話予約をしてから来院してくださいね。もしかしたら、生活向上のお手伝いができるかもしれません。