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暗闇が怖いのはなぜ?そぞろ歩きと危険な夜道-暗順応-

あれは8月、暑い暑い夜中、電気を消した寝室で、携帯でゾンビゲームをしてみました。いろんな街角からゾンビが出てきて、気づくと目の前にゾンビが。超怖い!
恐怖のあまり一戦でやめて、次の日明るい部屋でゲームをしてみたら、そ、そんなに怖くなかったです(ちょっとは怖かったです)

どうしてそんなに怖かったのでしょう?

人間は、太古の昔、夜行動物に襲われないように火を焚き、身を守っていました。しかし暗いとよく見えないし、忍び寄ってきた動物にいきなり襲われて食い殺されるかもしれない、危ない場所に気付かず命を落としてしまうかもしれない、といった歴史があったためか、もしくは子供に多いと言われますが、暗闇にお化けがいるように見え怖がるなど、暗闇に対しては、漠然とした恐怖、不安があるようです。

例えば明るいところから急に暗い所へ行った場合、直後は真っ暗で、徐々に「眼が慣れてきて」暗闇でも何となく見えてきます。

これは暗順応といって、眼の中の奥底にある網膜、という光を感じる膜を構成している視細胞の一つである、桿体という細胞が担っています。桿体にほんのわずかな光量子が当たると、劇的に活動電位が変化し、脳へ視覚刺激が送られ、「ぼんやりと見える」状態になるわけです。ただ見えるといっても、色はわかりません。

これとは反対に、明るいところで色の判別などに働くのが錐体細胞です。日中や明るいところでいつも働いています。

動物の進化の過程で、最初は様々な光を受け取ることができるようになり、そののちに白黒を判別することができるようになったそうです。しかし、夜行性の動物にとっては、嗅覚は鋭くなり、代わりに色の識別機能を失ったものが多くあります。どうせ暗いし、色なんかいらないや、といったところでしょうか。

長々と何を言いたかったかというと、ニンゲンは暗闇は苦手なのです。 闇に紛れて誰かが潜んでいても気づきにくいし、夜中に怪我をしても救急外来はドクターもスタッフも少なくてんてこ舞いです。それこそ夜行性動物などには嗅覚も視覚も負けっぱなしなので、暗くなる前に、おうちに帰って安全にお過ごしください。

追記1)暗いところでは全く見えない、危なくて歩けない、という方は、病気が隠れている可能性があります。眼科受診してください。

追記2)暗闇で、明るく光るスマホでゲームは、とても疲れます。眼精疲労頭痛肩こりの原因にもなりますので絶対にやめてください。私も怖かったので!?あの時だけです。寝るときはスマホは止めてさっさと眼を閉じましょう。

 

 

 

 

 

 

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